第96章 夢が叶う時
一方、久しぶりに見て緊張より嬉しさが勝った桜はにこにことしながらそんな子供達を見つめた。
そして―――、
杏「炎の呼吸、伍ノ型―――炎虎!!!」
彩「わ、ぁ………、」
目を輝かせた彩火が思わず桜を見て視線を合わせる。
桜はまだまだ型が残されていた為、何も言わずただ頷いて微笑んだ。
そして杏寿郎は順調に捌ノ型までを披露し 残すは後1つのみとなった。
しかし、炎の呼吸はその名の通り炎の様に力強い。
杏「炎の呼吸、奥義ッ!!!」
慶「お…、」
悠「奥義……!」
杏「玖ノ型―――、煉獄ッッ!!!!」
―――ドゴォンッ
集中し周りが見えなくなって熱くなりすぎた杏寿郎は大きな音と共に玖ノ型で道場を少々破壊した。