第96章 夢が叶う時
杏「この子が満足するまで増やしてみてくれ。俺と同じ体質なら大丈夫だ。太っても痩せさせると約束しよう。幸いこの子はもう歩けるしな!」
「は、はい…。」
0歳児のダイエット運動が想像出来なかった桜は少し呆けながら返事をした。
それから杏寿郎に言われた通り瑠火に相談をしながら桃寿郎の食事量を増やしてみた。
すると桃寿郎は太らぬまま嘘のように大人しくなり、その食べっぷりはやはり杏寿郎を思わせた。
そんな桃寿郎が1歳になって落ち着くと、杏寿郎達は再び本家を離れて住まいを移す事にした。
槇「何人か置いていっても、」
瑠「桜さん、相談があればいつでも聞いて下さいね。」
「はい!本当にお世話になりました。」
杏「来月末、年末にはまた帰ります!!」
両親がそう言うと子供達もそれに続いて『お世話になりました!』『また来ます。』などと礼儀正しく礼や挨拶を述べた。
璃「わたし、あしたこそはじぃじとけんどーするね。」
引っ越しをよく分かっていない璃火がそう言うと槇寿郎が泣きそうになった為 杏寿郎は急いで車を出す。