第3章 新しい世界
悩んだ桜は、お腹を見せてみることにした。
(お腹は弱点の象徴だから敵意がないって伝わるかな…これで落ち着いてくれるといいんだけど……)
ちらっと少年を見る。
少年は桜の様子を見て目を丸くした。
そしてハッとしたような顔をした後、何故か慌てて正座をする。
(正座してくれたのに寝転がってていいものなのかな…お話しする覚悟ができて正座したのかも。)
少年の行動に少し居心地が悪くなり桜は、起きようとする。
しかし少年の肩が跳ねたのが見え、動きを止めた。
(困ったなあ…どうしたらいいんだろう…)
と眉を寄せて、またちらっと少年を盗み見た。