第92章 祝福の日
「ごめんなさい。杏寿郎さんの仰る通り確かに気にし過ぎでしたね。いつもありがとうございます。」
杏「気にしなくて良い。今日の主役は君だ。好きなように過ごしてくれ。俺はそれを出来る限りサポートしよう。」
1番したいようにしている杏寿郎はいけしゃあしゃあとそう言い切り、それを聞いても何も気付かぬ桜は出来た旦那だと思っている杏寿郎への感謝から再び瞳を潤ませた。
「私、幸せ者です…。貴方に貰ってもらえて良かった……。」
幸いな事に勇之は涙で桜達のやり取りはよく見えていなかったが、由梨は2人の関係性に気付いて少し驚いていた。
由(まあ向こうでも上手くいっていたのだから相性はいいのでしょう。何より深く愛し合っているし!)
持ち前の順応の良さを発揮し うんうんと頷くと由梨は再び桜達を見て微笑みを浮かべる。
一方、大正時代では2人の祝いの場に立ち会えなかった元鬼殺隊のメンバーは大体は嬉しそうな反応を見せていた。
行冥と蜜璃に至ってはほとんどの時間を泣いて過ごしている。