第89章 ※漸く訪れた一夜
「ふあっ」
杏「気持ち良いか。」
胸を触られ、更に先を抓まれると桜は布団を握り締めて身を捩りながらも素直に頷いた。
杏「そうか。だが君には物足りないだろう。」
そう問われると桜は甘い声を漏らしながらこくこくと何度もねだるように頷く。
それを見ると杏寿郎はスッと口を薄く開き、頂を噛んだ。
杏(そういえば痛いくらいの方が気持ちが良いと昔も話していたな。桜はマゾなのだろう。俺は…、)
グッと強く噛むと桜は甘い悲鳴を上げつつも強すぎると訴えるように首を横に振りながら杏寿郎の肩を押した。
すると心の内で欲が燃える。
杏(俺はこうされると攻めたくて仕方無くなる。)
自身の嗜好を自覚しつつ、杏寿郎は素直に噛むのを止めて桜が安心するような笑みを浮かべながら謝るように頭を撫でた。
胸は噛みすぎれば壊れかねないが、壊れず自身の欲をぶつけられる場所が残されていたからだ。
杏(桜の膣内は本当によく出来ている。感度や締まりもそうだが何よりとても丈夫だ。どの動画を見ても俺より激しくしているのを見た事がない。普通じゃない行為を出来るのは相手が桜だったからなのだろう。)
そんな事を思いながら杏寿郎はそこを見つめ、逃げないように腰を掴みながらキスを落として舌を這わせた。
すると桜はすぐに絶頂を迎えた。