第85章 不穏
男「お前ふざけんなよ!このイケメンが!!」
細「残りの2人はどうなるんだよ!可哀想だろ!」
男「さすがに嘘だよな!?」
杏「宇髄が言っている事は本当だぞ!!俺も彼女達を知っている!!!」
天「安心しろ。籍は1人としか入れられねーがあとはド派手に4人で暮らすつもりだ。」
男「はぁ!?」
細「それで皆納得してるのか…?」
男「煉獄も彼女と結婚の話とか出てんの?さっきも言ったけど留守の度に護衛まで付けてさ。すごい可愛がりようじゃん。」
天「太田は結婚願望強いよなー。」
太「普通だろ。で、どうなんだよ。」
太田はそう言うと杏寿郎に目を遣る。
杏寿郎は視線を返すと にこっと笑った。
杏「当然結婚するぞ!もう家族ぐるみの仲だ!!」
太「………………あっそ。」
中「イケメン滅べよ。」
細「はあ。宇髄も煉獄も幸せなんだな。俺はどうしようかなあ…。」
少々怒りっぽく口も悪い中本は眉を顰め、太田は冷めた目をし、細田は憂いた顔をしている。
天「なんか皆荒んでんな。」
杏「年齢が年齢だからな。この手の話題は最近よく聞くようになった。そこに3人の妻と聞けば当然荒れるだろう。」
中「お前もだぜ、煉獄。」
杏「よもや!俺は特別珍しい状況ではないと思うのだが!!」
太「……相手が普通じゃねーだろ。」
細「あー。」
中「ミスキャンパスか。まあでも煉獄なら納得だよ。だけど宇髄のは違うだろ。」
太「はあ……酒が進むな……。」
そう言ってジョッキに口を付ける太田に杏寿郎はチラッと目を遣った。