第84章 球技大会、決勝
1度グラウンドに集められ2日目の開始の宣言を聞くと、全生徒達はそれぞれに散って準備を始めた。
桜も第2運動場へ行くと朝練で既に温まっている生徒達へ準備時間のうちに念入りなストレッチをするように言い渡した。
午前は端数が出た為にじゃんけんで負けた4チームが他のチームより1試合多く戦う。
その4チームのうちの1つは筍組だ。
そして準々決勝を昼休憩を挟んで4試合した後 準決勝を2つ行い、漸く決勝の流れである。
午前の準々決勝では筍組と玄弥のいるかぼす組がぶつかる可能性が高く、またしのぶのいる蓬組も試合が確定している。
午後の準々決勝ではアオイのいる柿組、杏寿郎率いる躑躅組の試合もある。
「かぼす組はこれから始まる試合で勝ったところと当たるから観に行こう!……結果はたぶん分かってるけど。」
玄「伊之助にボコボコに殺られますよ。兄貴が試合を観に来たら俺は2回死にます。」
「だ、大丈夫だよ…!不死川先生相手なら私も一緒に戦うから…!!」
桜はそう言いながら落ち込む玄弥の背中を押してコートへ向かった。
杏寿郎は相変わらず輝きながら生徒達を鼓舞し、筍組はそれに応えていた。
臆病な善逸には逆効果だったようだが、炭治郎や伊之助含めた他の生徒と杏寿郎の相性は良いらしく、士気はどんどん、どんどん、熱く高まっていった。