• テキストサイズ

ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第83章 球技大会の予選と杏寿郎の懸念





アオイが伊之助の元へ駆けて行くと『わっしょい!!!』という声も大きくなってくる。


途中で大声から避難していると思われる善逸の姿が見えると通り過ぎながら挨拶をした。




ア(一ノ瀬先生『お米は全部使っちゃった』って言ってたけど、煉獄先生に使ったのね。)




見つめる先では生徒達と共に杏寿郎が大きな弁当に入ったさつまいもご飯を意外と小さな一口で丁寧に食べている。




ア「伊之助さん!」


伊「アオイ。…ん。」




礼も言わずに『くれ』と言わんばかりにただ手を差し出されるとアオイの眉が寄った。




ア「言うべき事があるでしょう?貴方が作ってきてくれと言ったんですよ。他の人に渡しても良いんですね!」




そう言われると伊之助は目を見開いた後、『駄目だ!!』と言い、居心地悪そうにしてから小さな声で『悪かった』と謝った。


結局礼は聞けなかったが、なんだかんだ甘いアオイは元気を失くした伊之助を見て弁当を両手で差し出す。




ア「味わって食べてくださいね。すっごく早起きして作ったんですから。」


炭「良かったなあ、伊之助。『もう1つ弁当がある』ってずっと楽しそうにしていたもんな。」

伊「言ってねぇよ!ブチ殺すぞ!!」




アオイは炭治郎の言葉を聞いて嬉しそうに微笑むと『では。』と短く言い残して早々と戻って行ってしまった。





/ 2679ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp