第83章 球技大会の予選と杏寿郎の懸念
「杏寿郎さん!球技大会当日ですよ!朝練です!」
桜がいつもと違う言葉で起こすと、杏寿郎はガバッと勢い良く上体を起こし 桜にも勢い良く抱きついた。
杏「うむ!!頑張らなくてはな!!そして今日も相変わらず朝から良い匂いだ!これは…さつまいもご飯だな!!」
「ふふ、当たりです。杏寿郎さんとは敵になってしまうかも知れませんが、もしそうなってもお互い全力で頑張りましょう!」
杏「ああ、頑張ろう!!!」
2人は朝食を食べて支度を済ませると生徒達より早く着くように家を出る。
「あ、そうだ。どうぞ。きっと今日の朝練はハードですから…。」
桜は土鍋も使って杏寿郎の朝練後の為の朝ご飯も拵えていたのだ。
杏寿郎は再び玄関前で桜を抱き締めると2つ目の大きい弁当を受け取った。
球技大会はそれぞれの学年総当たり戦となっており、種目はサッカー、バスケ、バレー、ドッヂボールの4種である。
つまり決勝戦で加わる教師は8人だ。