第81章 友人の結婚式と杏寿郎の考え
天(桜についても本当はもっとえげつない言葉使ってたけどマイルドにして良かったかもな。)
杏「……桜は確かに騙されやすいが頭が悪い訳ではないし、顔も性格もとても良い。」
天「俺に言われても。」
杏「桜は確かに騙されやすいが頭が悪い訳ではないし、顔も性格もとても良いッ!!!」
眉を顰めた杏寿郎にいきなりそう大声で言われると女性達は固まってしまった。
そして少し経った後 それが自身達が発した言葉に対する返しなのだと気が付く。
女「……え?本当にいるの?桜、って人。」
女「女避けじゃ……、だって、ペアリングじゃないんでしょ?結婚指輪でもないんだし…。」
杏「確かに今付けたのは女性を避ける為だったがこれは元々 俺が前せ、」
天「はいはい、ストップ。」
杏寿郎が前世の話をし始めるより前に天元が杏寿郎の肩に腕を乗せて体重を掛けた。
杏寿郎は『むっ。』と耐えるような声を出すと 腕組みをした体勢のままその体重に応える。
天「お前等さ、性格悪くなったよなあ。口悪すぎだぜ。聞いてて吐きそうだったわ。」
その言葉を聞き、天元の耳の良さを思い出した女性達は天元が杏寿郎に告げ口したのだとやっと悟り怒ろうとした。
しかし、天元はスマホを見てにやっと笑うと女性達を置き去りにして大股で入り口の扉へと向かう。