第81章 友人の結婚式と杏寿郎の考え
女「フリーなんだー!!」
女「睨んじゃってごめんねえ!」
女「なるほど、女避けってやつだ!」
杏「彼女はいるぞ!!桜という名だ!!!これは……今は結婚指輪ではないが…だが、」
女「煉獄くん昔から嘘下手だからなー。」
天「それは俺も思う。」
女「天元くんは息を吐くように嘘つけるもんね。」
杏寿郎の横で女性達から全く助けようとしない天元が『俺ってそんな印象?』と心外そうな声を上げる。
杏「宇髄、もういいだろう。挨拶は済んだんだ。そろそろ出よう。」
天「まー、待てって。こいつら今は手のひら返して良い子にしてっけど散々な事言ってたんだぜ。お前についてもそうだけど、桜に対しても。」
耳元で囁かれたその言葉に杏寿郎の纏う空気が変わった。
杏「何と言っていたんだ。」
天「『(浮気相手を探されて可哀相だけど)彼女の頭(の方が)絶対可哀想だよねー。』、『(あの分かりやすい煉獄くんの浮気に気付かないとか)馬鹿確定じゃん。』とか、『きっと顔も性格も冴えない』『都合のいい女』『騙されやすい頭お花畑女』とか?」
天元は言い終わって杏寿郎の額に浮かぶ青筋を見ると目を細める。