第80章 遅れたお祝い
実「煉獄よォ、中学の時からの付き合いとは言えそいつの性格を今一度見直した方が良いと思うぜェ…。桜については心配すんなァ。近いうちに必ず解決する。」
杏「そうか!ありがとう!!宇髄は全く駄目だったんだ!!女性にモテるので分かるかと思ったのだがさっぱりでな…。不死川の方がこの手に関しては1枚上手なのだな!!」
天「はぁぁっ!?俺は最初から分かってましたけど!?」
杏「取り繕わなくて良い!!誰にでも不得意なものはある!!!」
天「取り繕ってなんかねぇよ!!」
実「じゃ、俺帰るわァ。」
杏「あ、待ってくれ!お礼に受け取ってくれ。君へのおはぎとカナエ先生へのドライフルーツだ。妊婦さんへのプレゼントはきちんと調べたので食べさせて大丈夫だぞ!安心してくれ!!」
実「……それが答えなんだよ。まーありがとなァ。」
杏「む?ああ!気を付けて帰ってくれ!!」
実弥を笑顔で見送った後 杏寿郎はそのまま天元に目を遣る。
杏「宇髄もすまなかったな。これ程呆気無く解決してしまうとは…今回君は毛程も役に立たなかったがそれでも真剣に考えてくれた事は嬉しく思う!!桜が帰る夕方までゆっくりしていってくれ!!」
天「…………………あっそォ…。」
もう張り合うのも疲れた天元はそう言うと玄関からリビングに戻り、我が家のようにソファに座った。