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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第79章 サイコロステーキ先輩





(杏寿郎さんはきっと、自身に対して無力感…みたいなものを感じて怒りを持て余してる…。でも杏寿郎さんは全く悪くない…。)



「杏寿郎さん…、」

杏「仕事がある以上ずっと君に張り付いている訳にはいかない。俺がどんなに望もうとも君を完璧には守れない。それは分かっているんだ。」



「そ、う…ですか……。」


(…でも……それの解決方法を杏寿郎さんも私も知っている。私が家庭に入ればいい話なんだ。杏寿郎さんの帰りを待って、杏寿郎さんだけに愛されて、杏寿郎さんの子供を育てる。友達もお母さん仲間に限定しちゃえばいい。仕事じゃないんだから男の人を避けて過ごすことだって出来るかも……。)




そう思うと桜は目を閉じ、拳をぎゅっと握った。





「杏寿郎さん、私、結婚が決まったらすぐに家庭に入ってお家で貴方を待ちます。」





杏「……………………何を言っている。」





そう言った杏寿郎は心の底から呆けた様子だった。




杏「分かっているのか。早ければ…君のお父様が許してさえくれれば10月にでも出来るのだぞ。君は少なくとも6年間は教師をしたいのだろう。だから前回も…生徒達に手を出された時も『1年は様子を見てくれ』と言っていたではないか。それに…子供の頃からの夢だったのだろう。」


「杏寿郎さんが1番大事だとも言ったはずです。生徒の時も今回も、結局杏寿郎さんを苦しめてしまいました。私はそれが1番耐えら、」

杏「待ってくれ。」




戸惑った声に桜は口を閉じる。

杏寿郎は意志の強い桜の瞳の色を見て眉尻を下げた。




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