第79章 サイコロステーキ先輩
澄「あー分かった。寝取られ系が好きなんだな。」
「はあ……。」
桜は "寝取られ" が何かは分からなかったが、生まれて初めて人との会話中に嫌気が差したような溜息をついた。
しかしそれで全てを察し 止まってくれるのなら良かったが、澄滴は然程気にせずに桜のスカートのファスナーを乱暴に下ろして壊してしまう。
「あ!このスカート杏寿郎さんにもらったのに…!!何するんですか!!」
澄「あのさあ……、」
ここに来てずっとにやついていた澄滴が苛ついた顔になった。
桜は変化に冷や汗を流しながらその表情を見つめる。
澄「俺は寝取るの趣味じゃないんだよね。俺の事好きでいるのは大前提だからさ。あんまり杏寿郎さん、杏寿郎さん言われると流石に萎える。」
「それは良い情報です。私は賽子先生ではなく杏寿郎さんを愛しているので早く解放しっ」
桜は一瞬呆けた後、唇で口を塞がれたのだと悟ると入ってこようとした舌を思い切り噛んだ。
澄「い"ッッ」
「…っ、これ、完全に問題ですよ…!!全て校長先生にも理事長にも言いますから!! 」
澄「そういうの良いから抵抗ちょっと弱めて。怪我しちゃうだろ。」
そう言いながら澄滴はファスナーの壊れたスカートをズリ下ろし、捲られていたキャミソールも無理矢理奪い取った。
下着とストッキング姿になった桜を見て、それを今から味わう事が出来ると思っている澄滴は再び笑みを取り戻す。