第79章 サイコロステーキ先輩
澄「そうだ、手じゃなくてこれで口塞げばよかったな。」
そう言うと澄滴は桜の口から手を離し、ベルトをカチャカチャと言わせる。
桜はその隙に逃げようとしながら再び青ざめた。
そんな桜を澄滴がすかさず膝で踏んでそこに留まらせる。
桜は腹を圧迫されて苦しさから涙を滲ませた。
(気持ち悪い……無理やり口に入れる気なのかな…。)
桜は昔男にそうされたことを思い出して口を手で覆い、見るまいと目を瞑った。
澄「結構大きい方だと思うんだよね。ほら、…………あ、煉獄先生から電話。」
「えっ!?」
桜が思わず目を開けると目と鼻の先に澄滴の昂りが突き付けられていた。
「……ッッ!!!」
澄「どう?」
桜は見たくなくて何も言わずに目を閉じたが、澄滴は大きくてビックリしたのだろうと勘違いをして満足そうに笑った。
(あれが大きい方……?杏寿郎さんと比べ物にならない。杏寿郎さんが大人の男性ならこの人のは小学生だ。)
「…大したことないです。それに私は杏寿郎さんを本当に本当に心から愛していますし別れるつもりはありません。あなたと付き合いたいという気持ちもありません。これ以上したらあなたは杏寿郎さんに殺されます。」
説得が無駄だと分かりつつ、黙っていることも出来ず 桜はそう言った。
澄滴はやはりそれでもにやつく。