第79章 サイコロステーキ先輩
澄「あー、片手だと上手く脱がせねぇな。」
そう言うと澄滴はシャツを掴んで思い切り引っ張り、前を無理矢理開けさせる。
ボタンが散って転がる音を桜は呆然としながら聞いた。
澄「うわ……服の上から見てて分かってたけどそれでも着痩せしてたんだな。」
その声にハッとして桜が自身の体を見下ろすとシャツが完全に開かれている。
(このままじゃ……このままじゃ杏寿郎さんが人殺しをしてしまうかもしれない…!!)
桜はそう妙な心配をしながら澄滴の股間を蹴り上げようとした。
しかし、それを察知した澄滴は脛を桜の両太ももに乗せる。
澄「その反撃は流石にやり過ぎだぜ、桜。」
そう言いながらキャミソールを捲り上げると、澄滴は尋常じゃない様子で自身を睨んで顔を横に振り抵抗する桜を見つめた。
澄「……まあ、そんな反抗的な態度でもこっちは濡れて…………、」
澄滴がスカートの中に手を入れて下着をなぞると、そこは湿気の欠片も無くさっぱりサラサラであった。
(触られた……気持ち悪い…………!!)
澄「…………ここまで役に入り込めるとかすごいな。濡れてない状態で挿れられるのが好きとか?」
胸元に顔を埋めてキスマークを付け始めた澄滴の思考回路が完全に壊れていることを悟ると 桜はもう訴えて分かってもらう事は期待しないことにした。
その時顔を上げた澄滴は何かを少し考える様に視線を横に遣った後、にやっと笑う。