第79章 サイコロステーキ先輩
杏「うむ!君の手料理には敵わないが美味かった!!ご馳走様!!」
「ふふ、ごちそうさまです。」
その後2人で容器を洗ったり捨てたりするとそのまま一緒に歯を磨き、再びソファへ行く。
そして杏寿郎はまた当たり前のように桜を腕の中に閉じ込めたが桜は困ったように杏寿郎を振り返った。
「あの、この体勢だと一日中してしまいたくなります。隣に座って観ますね。」
杏「そうか。」
しかし杏寿郎は言葉と矛盾するように腕に力を込める。
桜は戸惑って再び杏寿郎を振り返った。
「杏寿郎さん……?」
桜がそう不思議そうに声を掛けると杏寿郎は桜の肩に顔を埋める。
杏「離れ難い。……一日中しては駄目なのか。」
「……だめ、ではないですが…まったりすると言っていたので あまりしないものだと思っていたんです。離れがたいのならこのままで良いですよ。私にはえっちをする体力もありますしね!」
桜は腕の中でくるっと回って向き直ると許可をするような、慰めるような手付きで杏寿郎の頭を撫でた。
そして杏寿郎の顔色が明るくなったのを確認すると、再び前を向いて映画を選び始めた。