第79章 サイコロステーキ先輩
「お昼、どうしましょうか。」
杏「やはり出前だろう。」
「出前…取ったことないです。」
杏「よもや!!」
杏寿郎は出前を知らない桜の為に中華屋のラーメンやピザ、天丼にハンバーグ定食など様々なものを4つの店に頼んだ。
そのうち2つの配達員は玄関で一緒になってしまい、お互いの運んでいる量の多さに困惑した。
「わあっ!ラーメンまで!このラップすごいですね、汁がこぼれていません!!これいいなあ…。」
杏「うむ、確かに伸びる特殊なラップだな!」
特に気にした事の無かった杏寿郎は頷きながらラップを剥がす。
杏(目の付け所が主婦だな。)
そう思い、その場合 相手は自分なのだと思うと杏寿郎の口角は自然と上がる。
(杏寿郎さん、嬉しそう。本当にご飯大好きで可愛いなあ。)
「ではいただきましょう!」
杏「うむ!頂きます!!」
「いただきます!!」
桜は伸びそうであったラーメンを先に食べるとお腹いっぱいになってしまい、結局残りは全て杏寿郎が食べた。