第78章 江ノ島観光
杏「1泊2日ではなく1泊1日の小旅行となったが楽しんで頂けただろうか。」
「はい!!」
桜が食い気味に答えると杏寿郎は嬉しそうに声を上げて笑う。
杏「そうか!それは良かった!!明日は思う存分まったりするぞ!帰りに映画を借りて菓子を買い、1日引きこもる!!」
「わ、それとっても良いです!!」
そんな会話をする2人の心にはお台場から帰ってくる時に感じた寂しさは微塵も無かった。
それからも桜は眠気を表に出さずに杏寿郎と話し、家近くまで来るとレンタルショップに入った。
杏「君はどういった映画を観るんだ。」
「うーん…邦画なら繊細な感情の動きを感じさせるヒューマンドラマが好きです。洋画ならアクションです!怖いのはきらいです!!」
杏「なるほど!だが経験は大事だ!ホラー物も借りておこう!!」
「嫌です嫌です…っ!!もし借りるなら私明日1日友達の家へ行きます…!」
杏「それは………困るな。」
そう言うと杏寿郎はホラーコーナーへ向かおうとしていた足を止める。
「杏寿郎さんはどんな映画を観るんですか?」
杏「むぅ…俺はやはり歴史物だろうか。ギャグテイストになっている物も観るぞ。解釈が面白いのでな。あとはアクションも見る。それから観れない訳ではないが恋愛物は進んで観ないな。」
「へえぇ…杏寿郎さんがギャグ……。」
真面目な杏寿郎と結びつかず、桜は首を傾げた。
それから2人はホラー以外のものを迷ったらカゴに入れ、全て借りた。
そして近くのスーパーでポップコーンを始めとした菓子を買い込み、夕飯も買って漸く帰宅したのだった。