第77章 ※天元の入れ知恵と小旅行への出発
それに気が付いた杏寿郎は膝立ちになって優しく涙を拭いながら泣き顔を愛でた。
杏「すまない。役作りとはいえ意地の悪い事を言ったな。本当は言われてすぐに役に入り込んでいただけなのだろう?偉いぞ。その調子で恥じながらも感じる演技をすると良い。」
いっぱいいっぱいのところに再び逃げ道を作ってもらえると桜は杏寿郎に心を開いて素直に頷く。
羞恥に泣きながらも自身には従順な態度を取る桜に杏寿郎の昂りは大きくなった。
杏(……堪らないな。)
そう思いながら杏寿郎は再び顔を秘部へ埋め、蕾を唇で敢えて優しく食むと 緩い刺激を物足りなく感じながらビクビクと震える太ももを見て口角を上げる。
杏「桜、して欲しい事があれば口に出して良いぞ。」
「…そこ、唇じゃなくて舌でもっと擦って下さい……っ」
杏「こぉか。」
杏寿郎が舐めながらそう彼らしからぬ舌っ足らずな声を発すると 琴線に触れた桜は何かを堪えるように眉を寄せた。
杏(む?今は何に反応したんだ。まだ優しく舐めただけなのだが…。)
発した声に自覚のない杏寿郎は軽く達したように震える桜の太ももを見つめながら桜の次の言葉を待つ。
「杏寿郎、さんっ、く……くわえて…もっとしっかりと、強く舐めてください……。」
杏「うむ、よく言えたな。偉いぞ。」
杏寿郎は一度顔を離して微笑みながらそう褒めると、ぱくっと蕾を口に含んで嬲るように舌で擦った。