第77章 ※天元の入れ知恵と小旅行への出発
杏(今回は嘘だと見破って真っ赤になりながら怒るかと思ったが本当に納得するとは。後で俺以外の男の言う事は信じないように注意しておかねばな。)
杏「ではそうだな。ソフトなものから始めよう。」
杏寿郎はそう言いながら桜を再び椅子へ連れて行くと窓を閉め、鞄からネクタイを取ってきて桜の手首を体の後ろで結ぶ。
そして2本の浴衣の帯を使って足をM字に開かせたまま肘掛けに固定した。
「あ、あの、」
杏「桜、俺が許可をするまで喋るな。」
少し荒っぽい言葉に桜は慌てて口を噤む。
その表情は未知への不安から昔のように眉尻の下がった消極的なものとなってしまっていた。
(身動き取れない…。これが愛し方……?杏寿郎さんはこれに本能を刺激されるの?それを私が受け入れられれば……、)
そんな事をたらたらと考えていられる筈は無く、杏寿郎が顕になってしまっている秘部を見つめ 拡げたりして観察を始めると久しぶりに感じた恥によって桜の頬はパッと赤く染まる。
「ひ、拡げちゃ…っ」
声を出した瞬間に杏寿郎の赤く燃える瞳に射抜かれると桜は慌てて口を閉じた。
すると杏寿郎はにこっと微笑んで桜の頬を撫でる。
杏「俺に全てを委ねなければ駄目だろう。反抗しないでくれ。」
そう言って薄く開いた瞳は笑っていない。
愛する為のルールを破って杏寿郎の邪魔をしてしまったのだと思った桜は眉尻を下げながら何度も頷いた。
その様子を見て杏寿郎はやっと満足したような笑みを浮かべると今度は指を中に入れてから拡げる。