第77章 ※天元の入れ知恵と小旅行への出発
「んっ、んーッ」
杏「その抑えた声も愛らしくて癖になりそうだな。」
杏寿郎は舐めていた秘部から顔を上げるとそう言って目を細め、微笑みながら桜の顔を覗き込んだ。
杏「声を出したら罰としてそこで終わらせるので頑張るんだぞ。……罰、か。」
何かを考えるように口を閉じた杏寿郎を見て桜は首を傾げる。
するとそれに気が付いた杏寿郎は桜を慈しむように撫でながら再び微笑んだ。
杏「俺達が今しているセックスはオーソドックスな物だ。」
ハードな抱き方をしておいて杏寿郎はそう言い放つ。
それを知らない桜は素直に頷いた。
杏「だが、実は他にも色々な方法がある。そうだな…昔にもしたが道具を使う方法もあるし、君が好きそうなジャンルもあるぞ。例えば…、」
そう言うと杏寿郎は征服欲が満たされるような自分好みの方法を挙げていった。
桜はそれが本当に尊い愛情表現なのか疑問に思ったが、杏寿郎に『そうする事によって本能を刺激される場合がある。そんな状態でさえ受け止められるかどうかで相手の本当の愛情を確かめる事が出来るんだ。』と言いくるめられるとすぐに こくこくと納得したように頷いた。