第77章 ※天元の入れ知恵と小旅行への出発
「……っ、…!!」
(喉、超えて……息ができない……っ)
杏「桜、舌を絡めると良い。早く出させないと君も苦しいだろう。」
杏寿郎が抜けば良い話であったが、必死の桜は杏寿郎が優しいアドバイスくれたように感じて懸命に舌を絡めた。
杏(やはり桜はこれが上手いな。柔らかくて堪らない。)
いきなり出しそうになってしまった杏寿郎は一旦浅い所まで抜き、先だけ咥えさせて桜に舐めさせる。
桜は杏寿郎がなかなか出せなかった自身の為に特別に休憩を与えてくれたのだと勘違いをしながら 乱れた呼吸を繰り返しつつ熱心に舌を絡め続ける。
そんな一生懸命に自身を舐める桜を見つめ、杏寿郎はぞくぞくと身を震わせながらも我に返った。
杏(……理性を飛ばして無理をさせたな。反省しなければ。もう口は…っ、)
杏寿郎が抜こうとした時、桜が杏寿郎の腰に腕を回して自ら喉奥まで咥え込んだ。
杏「桜…、もう、いい……離すんだ!!」
その言葉に『まだ頑張れるのでやらせて欲しい』という目を向けると 桜は懸命に舌を絡めながら長いストロークを繰り返し始める。
すると杏寿郎は何往復もしないうちに限界を悟り、自身の顔を隠しながら桜の喉奥に直接濃い欲を吐き出した。
杏「……ッ!!」
杏寿郎は体を震わせて欲を出し切ると息を整え、自身を引き抜いて桜の顔を覗き込んだ。
杏「………余裕無く格好悪いところを見せてしまったな。桜、とても上手だったぞ。とても気持ちが良かった。」
「ふふ、よかった…です。」
桜は優しく褒める様に撫でられるとふわあっと嬉しそうに笑った。
杏寿郎はそれを愛でるように見つめてキスをした後、膝立ちになる。
そして後ろに下がると桜の膝の裏側に手を入れて足を持ち上げた。
杏「では、次は俺の番だな。口は自身で押さえるんだぞ。良いな。」
そう言って微笑んだ杏寿郎は余裕を取り戻しており、その大人っぽい色気のある笑みに桜はぞくぞくとしながら頷いた。