第77章 ※天元の入れ知恵と小旅行への出発
障子を開けると机の上が綺麗に片されていた上に布団が敷いてある。
杏寿郎は桜を其処へ下ろした。
杏(さすがに声を抑えなくては迷惑になるな。)
杏寿郎は『少しやり方を変えよう。』と言い、桜の口を片手で塞いで声を奪う。
声は杏寿郎に聞かせるものだと教えられた桜は眉尻を下げて戸惑ったように首を傾げた。
杏「今日は声を抑える代わりにもっと感覚を研ぎ澄ませるようにするぞ。」
それを聞くと桜は納得したように頷いた。
杏寿郎は相変わらずの言いくるめ易さに少し困った様に笑う。
桜の腹の上に体重を掛けないように跨ったまま柔らかい胸で昂りを擦り、桜の口を塞いでいない手を後ろへ遣って蕾を刺激する。
(感覚を…っ、杏寿郎さんの言う通りだ。声抑えられると余計に気持ちいいのを強く感じる…。)
それは意識の分散を抑えたからなのか、はたまた桜がただそういった趣味を持っていたからなのかは分からなかったが、桜の杏寿郎への信頼はまた強く大きくなった。
杏寿郎は本人も自覚していたがこういった嗜好を持っている。
そして自身によって押さえ込まれ 胸を汚され、抵抗もしない桜を見ながら征服欲と独占欲を満たしていった。
杏(桜の反応も随分と良い。これからは変わった趣向も試してみようか。)
荒々しい気分になって冷静さを欠いてしまった杏寿郎はそう思いながら口を覆っていた手を退かすと 空いた其処へ昂りを捩じ込んだ。
「ん"ぅッ」
杏「きちんと奥まで咥えるんだ。」
杏寿郎は桜の頭に跨り、上から突くように腰を振った。
その動きの荒々しさと矛盾するように手は桜の頭を優しく撫でている。