第77章 ※天元の入れ知恵と小旅行への出発
義「煉獄と繋がったのか。」
天「わ、馬鹿お前!」
天元はいつの間にか側に寄って耳を近付けようとしていた義勇からスマホを遠ざけた。
嫌な予感がしていた実弥は何も訊かない。
実「オラ、解散だ。」
天「はあ、飲み足りねぇ…。」
そう言いながら天元が通話を切ろうとした時、
『―キス―て―くださ、』
と 僅かに漏れた桜の声が天元の耳に入った。
天(は?せっかく教えてやったのにまだキスって言ってんのか。)
天「そこはちゅーだろ!!!」
聞こえない事を忘れ、思わず天元はそう桜に注意した。
一方、スマホが頭の脇近くにあった桜には天元の大きな声が聞こえてしまった。
(……ちゅー………………、)
頭の回らない状況で杏寿郎が余裕無さそうに口を離すと桜は求めるように腕を杏寿郎に向かって伸ばしながら懇願する。
「もっと…ちゅーして、ください。」
そう言った途端 桜は杏寿郎の昂りが大きく固くなったのを感じた。
「……っ」
杏「確かに、それは許したが……不意打ちだろう…!」
杏寿郎が余裕を欠いたキスをすると今度は反応見たさに口を開く。