第75章 とある日曜日
杏「そうだな。少し詰め込みすぎたかもしれない。」
「ふふ、楽しくて幸せすぎてお腹ぱんぱんです。」
それを聞くと杏寿郎は目を開け、買ったばかりのルームウェアの中に手を差し入れて桜の腹をするりと撫でる。
不意を突かれた桜はビクッと体を揺らした。
杏「腹は膨れていないぞ。」
「そ、そういう話じゃ…、」
杏寿郎は掛け布団を剥ぐと改めて桜の装いに目を遣る。
杏「やはり愛らしいな。愛らしい上に俺が用意した物を着せているのだと思うと…、うむ。」
(着せているのだと思うと………なんだろう。)
いつまで経っても杏寿郎は続きを言わなかった為 桜は待つのを諦めて杏寿郎の腕を服の中から引き抜こうとした。
しかし杏寿郎はガッと桜の脇腹を掴んで離さない。
「あ、あの、………するのですか?」
杏「ああ。昼にしていようが夜には基本的に毎日するものだぞ。」
そう言うと杏寿郎は桜に覆い被さり、ルームウェアのファスナーを引いた。
そうして杏寿郎は桜に甘い声を上げさせ続け、2人が満足した頃 長い日曜が終わったのだった。