• テキストサイズ

ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第75章 とある日曜日










「わああっ」




桜は広い屋内空間にズラっと並ぶ色とりどりの車を見て思わず声を上げた。




「杏寿郎さん、車がたくさんあります!」

杏「うむ!そういう所だからな!!」


「あ……そうでした…。」




桜が少し赤くなって静かになると、少し興奮気味だった杏寿郎もハッとしてから余裕を取り戻そうと静かに深く息を吐いた。

そして桜の頭を優しく撫でる。




杏「確か免許がなくても運転できる車があった筈だ。行ってみよう。」


「は、はい!」




桜は杏寿郎の優しい表情に安心すると握る手にきゅっと力を込めた。


杏寿郎もそれに応えるようにぎゅっと握り返すと2人は微笑み合ってから歩き出す。




暫くすると目当てのコーナーに辿り着き、桜は乗る為の短い講習を受けた。


桜はとても熱心に聞いていたが杏寿郎は桜の運転を悪い方に期待し、楽しみにしていた。






「えっ、あれ……あ、あうっ!!」




桜は杏寿郎の予想を裏切らず、壁にガンガンと車体を当てながらコースを走り、少し泣きそうな顔をしていた。


杏寿郎は笑いを堪えながら『もっと集中しろ!桜なら出来る!!』と大声で声援を送る。


しかしそれがまた並んでいる人達の注目を集めてしまい、桜は真っ赤になって蛇行運転し続けた。



一方、注目集めも計算の内であった杏寿郎は一部始終を余すことなくちゃっかりと録画していたのであった。




/ 2679ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp