第73章 二人の成敗
「ありがとうございました!先生のおかげで無事に、」
実「説明もせず押しつけやがって…いつの間にあんな事になってたんだァ……!?」
「あ、あはは……。」
実「笑ってごまかすなァァ!!」
こうして実弥を巻き込みつつも桜の予想外の一面を見た生徒達はもう手出しをする気も起きず、 "普通科の生徒については" 問題が解決したのだった。
桜は土下座の画像2枚を杏寿郎に送る。
「『一段落つきました。安心して合宿に集中してください。』っと。」
一方、どうやって土下座させたのかは分からなかったが、生徒達の怯えた顔から桜がまた自身の為にあの目をしてくれたのだろうと察した杏寿郎は安堵と共に笑みを溢したのであった。
杏「1年と待たずにあちらは解決したか……。では、俺が把握出来ている "こちら" については俺が恋人として 先輩として、一肌脱ごう。」
そう言うと既に桜に手を出した特進クラスの生徒達を特定している杏寿郎は笑みを消した。
杏寿郎の取った行動は呼び出して注意をするという至ってシンプルなものであった。