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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第72章 始まる学校生活と懸念





陸(皆フルート希望、か。楽器の数も足りないし、オーディションをすれば3年間合奏に参加できず部室で吹くことになるだろ。やる気があっても他のパートに入れざるを得ないな……。)




楽器体験が終わった頃、陸がその旨を伝えるとミーハーな入部希望者は呆気無く去って行った。




陸「あの野郎ども…俺の思い遣る気持ちを返せ。」




1人で珍しく悪態をつくと陸は振り返って今度は部員の質問に答えながら指導する桜を見つめる。




陸(頼りない先生かと思ったけれど実力も知識もあるし、意外に堂々としている。早くも部員に好かれているようだし良い刺激になって頂けそうだ。)








一方、吹奏楽部から流れた男子生徒達は職員室へ足りなかった入部届を取りに来ていた杏寿郎と廊下ですれ違った。




男生1「一ノ瀬先生いい匂いしたよなー。」




その一言で杏寿郎は立ち止まり、表情を消して振り返る。




男生2「な。手も柔らかいし優しいし。頼んだら断れずに何でもしてくれそうじゃね?」


男生1「いや、意外としっかりしてたじゃん。きっといざとなったら隙がないキャラに変わるタイプだよ。」




杏寿郎はその言葉に安心して再び前を向いた。

その時―――、








男生3「俺実は音楽室に入る前の桜ちゃんのお尻、揉んじゃった。」








その言葉にビキビキッと青筋が浮かぶ。

杏寿郎は再び振り返ると話を聞きながらゆっくりと生徒達を追い掛けた。




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