第71章 続く再会
甘いものを食べ終えてから間もなくすると、明日に備えてお開きとなった。
実弥と行冥が手伝ってくれたお陰で片付けをしなくて済む桜は嬉しそうにしている。
杏「今日は忙しくさせてしまったな。体は大丈夫か。」
「杏寿郎さんがそんな優しく気に掛けてくださるのなら あと5時間は台所に立ち続けられる程元気になっちゃいます!」
天「色々とお腹いっぱいだわ。」
義「確かにどれもうまかった。」
実「そういう意味じゃねェが確かに美味かったぞォ。」
小「同感だ。次は甘露寺とダブルデートをしよう。」
行「あそこまで作るのは大変だったろう。だがまた機会があれば食べたいものだ。」
「皆さんありがとうございます!またいらして下さいね!」
杏「入り浸るのは駄目だがまた集まろう!!」
下まで降り、そう言って2人は相変わらず仲良く手を繋ぎながら皆を見送った。
皆の姿が見えなくなるまで手を振ると杏寿郎は桜を横抱きにしてエレベーターを呼ぶ。
「今は誰もいないから良いですが、お外ではしちゃだめなんですからね。」
杏「うむ!だが今からは独り占めの時間だと思うとどうにも抑えがたい!!」
そう言われると同じ気持ちだった桜は自分に素直になり、杏寿郎の首に手を回して首元に頬擦りをした。
「それは……分かります。」
その後 2人は例の如く杏寿郎が指導したやり方で愛し合い、仲良く風呂に入った後 抱き締め合って穏やかな眠りに就いたのだった。