第71章 続く再会
実「お前らは家でゆっくりしてろォ。」
天「2人っきりになりたいだけだから放っとけ。」
杏「よく分かったな!!では行ってくる!他の部屋に入ったらそれなりの報復をさせてもらうので覚えておいてくれ!!」
天「報復て……なにその不穏な響き。」
天元に突っ込まれつつも杏寿郎と桜は皆に見送られて近くのコンビニへ向かった。
杏寿郎が握った手にぎゅっと力を込めると桜は嬉しそうに微笑んで杏寿郎に擦り寄る。
杏(愛らしい。なかなかに酔っているな。)
杏「桜、楽しいか。」
「はい。杏寿郎さんと2人きりの時の次に楽しいです。」
ふわふわと微笑みながらそんな甘えたな事を珍しく恥ずかしがらずに言うと 桜は杏寿郎の手を両手で握った。
「杏寿郎さんの手はおっきいなあ。ハンバーグ捏ねてる時 再確認しちゃいました。かっこいいなあ。」
杏「…………桜の手は小さくて可愛らしいぞ。それに白いし柔らかい。」
そう言われると桜はまたふわふわと笑う。
杏寿郎はそれを嬉しく思いながらも桜が以前 他の男の前でも酷く酔った事があったのを思い出してしまった。
杏「……君は立道君の前で潰れた事があったな。ああいった事はよくあったのか?」
今は避けるべき話題だと分かりつつもそう尋ねる。
すると桜は目を丸くした後 眉を寄せた。