第71章 続く再会
桜は慌ててフォローを入れようとしたが本当に義勇との接点が少なすぎて言葉を詰まらせてしまった。
その時―――、
―――パンパンッッ
杏寿郎が手を叩く。
天「うるっせぇぇぇ!お前いい加減いきなり大きい音出すのやめろよな!!」
杏「すまない!酒は任せた通り買ってきてくれただろうか!!桜が料理とつまみを沢山作ってくれたので是非食べてくれ!!」
その言葉で見事なほど綺麗に飾り付けられた料理が買ってきたものではない事を知り、それぞれ目を大きくさせたり感心した声を出したりした。
天「あんまり料理出来るイメージねぇけどな。」
杏「君は食べなくて良い。桜の料理は一等美味い。残念だったな。」
義「うまい。」
実「手洗いうがいはァ!?いただきますも言ってねぇだろォがァ!!!」
実弥の一声で皆はぞろぞろと洗面所へ向かう。
行「それにしてもこの家は広すぎなのではないか。家族向けのものだろう。」
天「お前ここに1人で住んでたとか狂気じみてるぞ。」
義「……?…………何故だ。」
天「元々ここに越してきた理由が『桜と住むから』だったんだよ。付き合ってもねーのに。で、桜に拒絶されて音信不通になってからも2年ここに1人で住み続、」
杏「宇髄!!それは皆にまだ言っていない!!!」
杏寿郎が止めたが時既に遅し。
皆は若干引いたり同情したりした目で杏寿郎を見ていた。