第70章 お許しと引っ越し
勇「ああ、この世界はすごいなあ……まさかこんな事が起こるとは…。姿がある神様にタイムスリップ、生まれ変わり……。まだまだ知らない事が盛りだくさんだ…………。」
ユ『勇之が壊れてしまったように見える。参拝をしておいで。急いで治そう。』
「ううん、頭がおかしくなって笑ってるわけじゃないよ。でも参拝はするね。お父さん、お母さん、杏寿郎さん、参拝しましょう!」
それに3人は微笑みを浮かべて頷いた。
それから4人は山を下って家に戻ると特製お重を食べながら実家へ2人が来た目的について話すこととなった。
「実は……、再会してお付き合いをする事になって…、同棲をしたいなという話が出たんです。」
由「もちろん良いわよー。桜の一人暮らしより断然安心できるわ!」
勇「……それについては私も同意見だ。前世で夫婦にまでなった杏寿郎くんなら信用があるだろうし、体も立派で桜を誰からでも守ってくれそうだ。だが……、だが、結婚は流石に急ぎ過ぎなのではないか…………。」
「あっ、違うの。この指輪は前世で杏寿郎さんに頂いたもので、記憶を戻すために同じシチュエーションで今朝試しに付けてもらったんだよ。」
杏「だが今世でもこれを結婚指輪にしてくれと君が、」
「それは将来の話ね!」
桜が慌ててそう訂正したが勇之は落ち込んだように俯いてしまった。