第68章 ※手解き
杏(前の桜の恥じる姿も大変愛らしかったが意志の疎通の邪魔をしてしまっていた。これならもっと桜を気持ち良くさせてやれるだろう。)
杏「……すっかり蕩けたか。愛いぞ。初めてで良く出来たな。」
杏寿郎は自身に身を委ねて快感に正直になり、とろんとろんになっている桜の表情を見るとぞくぞくとして身震いをした。
そして何度も褒めるように頭や頬を撫でる。
杏「次は中を解す。指1本から順に増やしてゆっくり解すので桜はその調子で力を抜いていてくれ。」
「は、い……。」
桜がなんとか返事をすると杏寿郎は蕩けた顔を見ながらそっと指を挿れた。
杏「………………。」
杏寿郎の眉が寄る。
前は酷く痛がっていたにも関わらず、今の桜はふるっと身を震わせただけだったからだ。
杏寿郎は桜が既に睡眠姦でもされていたのではないかと心配になりながら2本目を挿れた。
するときつさはあったが、桜があろう事か甘い声を出した。
杏「………………桜……。」
杏寿郎は3本挿れてじゅぷじゅぷと出し挿れすると、悩ましい顔をする桜を眉尻を下げて見つめた。