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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第67章 答え合わせ



それがあまりにも安心したような声で桜は思わず視線を戻すと驚きながら首を傾げた。


杏寿郎は笑って滲んだ涙を拭うと桜を優しく撫でる。




杏「笑ってすまない。あまりにも呆気無く解決したので安心してしまったんだ。カナエ先生は不死川先生の奥さんで君より身長は高いものの瓜ふたつの容姿だと言われている。今は産休中でいないがそのうち会えるだろう。」



「………じゃ…じゃあ、写真って…、」

杏「ああ、俺とヒールの高い靴を履いた君のものだな。その画像、俺も欲しいのだがどんな生徒だったか覚えているか。」




桜は大きな安堵から涙を流すと微笑みながら首を横に振った。




杏「そうか、残念だ。だが誤解は解けて良かった。………それで、君は何故指輪をしているんだ。俺は立道君と君が婚約したのだと思って絶望したぞ。」


「えっ!?そんな…ごめんなさい……。これは母の婚約指輪で、小さい時にみのるがプロポーズの練習で私によく使っていたものなんです。噂を聞くたびに何故か薬指が寂しくなって…、これを付けるようになってから随分と体調が落ち着いたんです。」



杏「……そうか。トラウマにさせてしまっていたのだな。」




それを聞いて実弥が言った事を思い出す。




「不死川先生にもトラウマが…って言われました。何なのでしょうか…。」




それを聞くと杏寿郎は桜の頭を優しくぽんぽんと撫でてから寝室を出て行った。


そして戻ってくると綺麗に磨かれてはいるものの年季の入った指輪を手渡す。




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