第64章 消えない不安と拒絶
実「あ?飲み会?お前は飲んでばっかじゃねェか。」
小「どうせ食べないし飲まないのにわざわざ騒々しい所へ行く理由が見当たらない。」
義「………………行きたい。」
実「じゃ、俺は行かねェ。」
行「宇髄は少し酒を控えたほうが良いだろう。」
カ「楽しそうじゃない。ご一緒しようかしら。」
実「そういえば今日は予定が空いてたなァ。」
天「烏合の衆だな。おら、煉獄。」
杏「うむ!!実は先日の成人の日に桜を見付けた!!!」
実「ハァァッ!?先日って1週間以上も前じゃねェか!!」
杏「はは!良い反応だな!!と言う事なので来てくれ!!では俺は資料を揃えに行くので失礼する!!!」
実「あ、おまっ」
実弥は颯爽と出て行った杏寿郎に思わず青筋を立てながら白目を剥く。
そこへカナエがやって来てトントンと肩を叩き、耳元に口を寄せた。
カ「桜ちゃんって私に外見が似てて妹のように想ってたっていう子よね? "実弥さん" 。」
実「あァ、そうだ。あいつが居なければもっと悲惨な戦いになってた筈だァ。玄弥も無事だったか分からねェ。それなのに礼も別れも何一つ言えなかった。」
2人はめでたく結ばれ、名字は共に不死川であり カナエの方は "カナエ先生" と呼ばれていた。
そしてカナエは桜が妹のしのぶとも関わりを持っていた事を知っていた為、見付かった事をとても嬉しく思っていた。
カ「一緒に行きましょうねー。皆さんも行きましょう。」
そう言ってカナエがふわっと笑うと 行冥以外の面々は桜の笑顔を思い出して頷く。