第63章 久しぶりで初めてのデート
早「ん!出来た!!いやーこれはやばい。やばい。写真撮らせて。勇之さんに送って気絶させるから。彼、ここまで迎えに来てくれるんだよね?離れちゃダメだよ。」
「う、うん…分かった。それより何でお父さんに送るの?…お父さんが嫌がるなら画像送っちゃだめだよ。」
早「桜、勇之さんは子離れできてない。このくらいは慣れてもらわなきゃ彼氏紹介したとき死ぬと思うよ。」
「………………………死………?」
早「うん、死ぬ。」
「…それなら送って……。」
早「よしきた!」
その頃、勤める大学にて勇之はデートに行く桜の格好を見て膝から崩れ落ちていた。
そこへ部活の生徒達が心配して寄って来る。
勇「放っておいてくれ……。」
そう言って立ち上がると勇之は『一旦帰る、終わる頃に戻る。』と顧問らしからぬ言葉を残して近くにある自宅へ行き、由梨に泣きついたのだった。
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早「やっぱり化粧とワインレッドはグッと大人っぽくなるね!いいよ、いい女になってる!」
「ほ、ほんと!?ふふ、うれしいなあー。」
早「喋らなきゃの話だけどね。」