第60章 決戦の日
実「不死川さんだァ…?あの手紙、何かの冗談じゃなかったのかよォ…。」
「あの、杏寿郎さんに…、その……、さっきたくさん実弥さんって呼んじゃったけど……、」
実弥は大体の事を把握すると呆れたように溜息をついた。
実「まァいいわ。鬼舞辻を殺った後に文句を言ってやらァ。」
「………………そ、ですね……行きましょう、鬼舞辻をやっつけなきゃ。」
桜はそんな時間は自身にない事を言えず、誤魔化すようにそう言うと部屋の外へ向かって走って行く。
無「桜!?離れないで!!」
実弥と行冥は桜が何かを隠している事に気が付いたが 何も言わずに玄弥と共に無一郎と桜を追って駆けて行った。
―――
そして、杏寿郎、天元、しのぶ、
義勇、炭治郎、
行冥、実弥、無一郎
―――計八人の柱、及びそれに匹敵する実力者が無惨の復活を前に繭まで辿り着いた。
杏(随分と揃ったな。桜もいる…悲鳴嶼さん達の所に飛ばされていたのか。)
杏寿郎は桜とチラッと視線を合わせるとすぐに柄に手を遣る。