第60章 決戦の日
「…………やった!上弦の壱を……!!」
しかし、桜と玄弥は喜んだが 黒死牟は倒れもせず、膝さえもつかず、それどころか首から滴る血を止める。
行「攻撃の手を緩めるな!!畳み掛けろ!!」
実「消えてなくなるまで刻んでやらァ!!!」
無「この…化け物……!」
(そんな、そんな……っ、まるで鬼舞辻みたい……。首が弱点なんじゃないの……?)
黒死牟は無一郎が言った通り化け物のような頭を再生させた。
しかし、三人が再び応戦していると実弥を、正確には実弥の刀に映った自身の姿を見た黒死牟が突如動きを止める。
そして心の隙が生まれると、先程 無一郎の赫く染まった刀で刺された腹から黒死牟はボロッと崩れていく。
三人はそれでも手を止めず攻撃を続け、文字通り消えてなくなるまで見届けた。
玄「兄ちゃん…ッ!!」
「無一郎くん!実…、不死川さん!悲鳴嶼さん!!」
実「あ?」
桜は慌てて三人の元へ寄ると命に別状は無いものであったが傷を治していく。
玄弥は実弥の側に行って泣いていた。
実弥は玄弥の頭をガシガシと撫でつつ桜を睨む。