第60章 決戦の日
し(やっぱり駄目なんだ…この程度の量では分解される……。桜さんには見せたくなかったけれどやっぱり私が吸収されるしか…、)
―――ドォンッッ
そうしのぶが決意をした時、爆音と共に天井から天元と杏寿郎が降ってきた。
「杏寿郎さん!?」
杏「桜!!うむ、無事だな!!!」
天「俺もいるんだけど……。お、胡蝶もいるのか!戦いの音が地味すぎて分からなかったぜ!!」
し「煉獄さん…、宇髄さん……。」
降ってきた二人を見て童磨は少し眉を顰める。
童「女の子の柱がよかったな…。」
「さっきから何で性別を……、」
童「ああ、君にきいた理由はね、毛むくじゃらでも雌なら栄養分が高いだろうから食べようと思ったんだ…、おっと!」
斬りかかってきた杏寿郎を躱すと童磨は距離を取る。
そして扇を開くと口元を隠して眉を寄せた。
童「話している最中に斬りかからないでおくれよ。」
杏「わざとだ。聞くに耐えない事を話すのでな。」
し「会話をする必要はありません。……加勢も、必要ありません。 "今は" 一人で戦わせて下さい。」