第60章 決戦の日
杏(桜も巻き込まれていた……いや、家でぬくぬくと寝ていたとしても此処へ送られていただろう!これが彼女の使命だ!今は己がやるべき事をしろ!!)
無限城にはお館様の屋敷に居た柱や炭治郎達だけではなく 他の一般隊士達も連れて来られていた。
杏寿郎は隊士達を救い鬼を斬りながら走っていく。
すると――、
天「あー派手な音がすると思ったらやっぱお前か、煉獄!!」
杏「宇髄!!」
本来なら此処へ来ることのなかった二人は結託して自分達にしか斬れない上弦や元凶である無惨を探し始める。
杏「君は耳が良いのだろう!!早く探してくれないか!!!」
天「うるっせぇ!!お前が静かにしてくれてたらもう探し当ててるわ!!!」
杏「それはすまなかった!!」
天元は素直に謝る杏寿郎を睨んだ後、耳を澄ませる。
天(しっちゃかめっちゃかじゃねーか。ん、この声…、)
天「煉獄、この戦い生き抜いたら俺に何でも奢れよ。」
その言葉と笑みに杏寿郎は目を大きくさせる。
杏「近くに居るのか。」