第60章 決戦の日
そしてお館様の屋敷の手前に部品が集まると指示を飛ばしながら桜も加わってライトを組み立てていく。
無惨が居ると思われる庭に入ってから組み立てればライトが点く前に壊されかねなかったからだ。
「…………出来た。」
桜は漸く出来た一台を運ぼうと四人掛かりで押す。
(あと少し……!)
そう思ったその時、
―――ドォンッ
「……え?」
(爆発……!?)
なんとかライトを急ぎ運び入れて慌てて状況を確認すると やはり爆発が起こったようだった。
(よかった、杏寿郎さんと悲鳴嶼さんは無事だ…。お館様は……?どちらに…、)
槇「桜!!あれが恐らく鬼舞辻だ!!!」
駆け付けた槇寿郎の言葉にハッとして視線を再び移すと、丁度 捕縛された無惨の首を行冥が吹き飛ばすところだった。
「陽のライト、スイッチ入れます!!角度調整 頼みます!!!」
桜は首を斬っても死なない無惨を見ると急いで研究所のスタッフにそう言い、上に到着したのを確認してからスイッチを入れた。
すると捕まっている無惨の肌が焼けていく。