第59章 決戦に向けて動き出す
成「あー……よかった。桜さん厳しいから…。既に同じものをあと五つ今日の夜までに作り終える予定なんです。ダメ出しされたらどうしようかと……。」
「五!?…私そんな厳しいこと言ってませんよ…?」
成「いや、空気がそうなんですよ。半端なこと嫌いそうな空気があります。では僕はもう寝るんで、おやす………、」
成田は途中まで言うと空き地に倒れ込んでイビキをかき始めた。
桜はそれに眉尻を下げて笑うと巨大ライトへ駆け寄る。
槇「おい!こいつはどうするんだ!!」
「これを見てからでお願いします!!」
桜は喉をこくりと鳴らすとスイッチを入れる。
ランプは順番に点灯していき、全てが点くとその光量が十二分である事がよく分かった。
「成田さん…すごいよ……。」
それから偉業を成し遂げた成田は槇寿郎に運ばれ、相変わらず汚い休憩室のソファの上に寝かされた。
「後はあれをどこに置いておくかだなあ…。最終決戦の場所に運べなければ意味がないし…。」
槇「…………それについては俺がお館様から指示を受けている。」
「………え?どこですか?」
槇「お館様のお屋敷だ。」
その言葉に桜は固まった。