第59章 決戦に向けて動き出す
杏寿郎の居ない煉獄家の庭で鍛錬をしていた炭治郎の元に鋼鐵塚蛍が新しい刀を持って訪れた。
そして新しい刀に喜んでいる時、鴉が空を舞いながらけたたましい声を上げる。
鴉「柱稽古ヲ始メル!!決戦ニ備エ、力ヲ付ケロ!!!」
―――
杏「君達は毎日俺と柱稽古をしていた様なものだからな!!別の柱の元へ行くと良い!!!」
翌朝 杏寿郎のその言葉を受け、三人は天元の元へ向かった。
「善逸くん、逃げたりしてないかなあ…。」
杏「彼も随分と強くなった!体は勿論、精神的にもだ。一人での任務もきちんとこなしていたし、もう大丈夫だろう!それより俺の元に隊士が全く来ないのはどういう事だろうか!!」
杏寿郎に言われて庭を見ると賑やかな継子が居ない分、そこは寂しい空気さえ漂っていた。
「………多分、杏寿郎くんがたくさん睨んだせいだと思うよ。蝶屋敷に行って治療した隊士さんを攫ってきましょう!」
杏「それは良い考えだな!!」
二人はにこりと微笑み合うと蝶屋敷へ向かい、蝶屋敷に居た隊士達は悪寒から身震いをした。