第59章 決戦に向けて動き出す
「気を付けて行ってきてくださいね。」
杏「うむ!行ってくる!!竈門少年、我妻少年、嘴平少年、しっかりと鍛錬をしておくように!!!」
今回は呼ばれなかった桜は継子達、千寿郎と共に杏寿郎を見送った。
(呼ばれなかったという事は…当たり前だけど私には関係ない事についての会議なんだよね。それより私は今私にやれる事を…!)
「槇寿郎さん、お願いします!!」
桜はそう言うと槇寿郎と共に成田の元へ向かった。
―――
杏(お館様……。)
柱合会議には病状が悪化したというお館様の姿はなく、妻であるあまねが代理を務めていた。
会議の議題は、"痣" についてだった。
炭治郎の痣の発現をきっかけに、蜜璃と無一郎の体にも独特な痣が発現していた。
その痣は無惨を追い詰めた始まりの呼吸の剣士達にも発現していた物であった。
そして柱達は発現方法を共有する為に呼ばれたのだ。
無一郎は当時の戦闘を思い返し、痣の発現条件について語り始めた。