第58章 事件の裏側で
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それから暫くして、炭治郎と禰豆子、蜜璃、無一郎、玄弥が刀鍛冶の里にて上弦の肆と伍を倒したという報せが届いた。
「……………………上弦……陸に続いて二体も…。」
桜は杏寿郎に手紙を読んでもらうと目を見開いた。
そして、杏寿郎の胸騒ぎの通り上弦の半分が斬られ 最終決戦が近付いている事に驚いた。
杏「元教え子と今の教え子が勝ち星を上げた。俺も見習い、気を引き締めなければならないな!それに…、」
手紙には禰豆子が太陽の光を克服したとも書かれていた。
杏「鬼舞辻が竈門少女を放っておかないだろう。桜、そろそろだ。君も気合いを入れ直せ。」
「……はい!」
(鬼舞辻が動く…。今までの経験を活かして私が本当に役に立つべき日が近付いている……。)
鬼殺隊に関わる人間皆が鬼舞辻との決戦を思い身を震わせた後、指令がぴたりと止んだ。
鬼の被害が出なくなったのだ。
それを受けて刀鍛冶の里の戦闘から七日後、産屋敷邸にて緊急柱合会議が行われる事となった。