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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第58章 事件の裏側で






―――



「え"っ!!小さくしたのに蓄電量は増えてるんですか!?す、すごい事ですよ!乾電池が…簡易的な蓄電器が生まれて間もない時代なのに…!」




桜はまだ組み立てていない部品を見ながら心底感心した声を出す。




成「うん、蓄電器は怖いくらい順調だよ。でもランプ自体は繊細なガラス管だからね、鬼はこの光に寄って来ないだろうけど 隊士が扱いを誤れば簡単に割れてしまう。」


「そうですね、外をどうするか考えてなかったなあ……。強度強度…耐熱性も考えなきゃ…。ゴムを応用できないかな…。透明な…高硬度のシリコンゴム…とか。」


成「硬いゴム?考えた事が無かったな。シリコンゴムも聞いたことがない。」




「…………じゃあもう作りましょう!大まかな事は教えます、あとはあなたなら出来ます!後の世では作れてるので!」

成「君はなかなか無理なことを言うね!だが、作ってみせよう!!可能である事が分かっているのはロマンが無いけれどね!!」




そう無茶苦茶な事を言う二人は気分が高揚しているのかそれに気が付かず 拳を握って話を進めていく。




「全体の形を丸くするのも良いかも知れないですね!太陽っぽいじゃないですか!あ、でも光が上手く外へ透過するかどうか分からないし、光度を考えると微妙かしら……。」


成「それはやってみないと何とも言えないよ。だけど確かに一方方向に集光させるフラッシュライト……懐中電灯だっけ?あれと比べると球体型ライトは光度が落ちるね。代わりに死角は無くなるけれど……何とももどかしいなあ。」


「やっぱり本物の太陽の光の力はとてつもなく強いから効くのであって集光させないと鬼に対しては…、」

成「いや、藤襲山の鬼で実験してみた結果 反応が…、」

「蓄電量が増えたのなら軽量化よりも光量を…、」

成「戦いの場に持って行ける方が返ってくるものが大きいから軽量化の方を先に…、」




討論に熱が入ってくると開発室へ入ってきていた槇寿郎は適当な椅子に座ってその様子を見守る。


槇寿郎は存在を忘れられたかの様に放置され、開発室では水を飲むことも許されずに只々座っていた。




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