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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第58章 事件の裏側で






―――



「今日も付き添って頂いてありがとうございます!」




桜はお館様を通した手紙を受け取ってから、暇である槇寿郎に付き添ってもらって何度も陽のランプの制作に当たっている成田の所へ通うようになっていた。




槇「…杏寿郎も千寿郎もやる事があるのだから俺が行くしかないだろう。余所余所しくそう何度も礼を言うな。」




槇寿郎の声はぶっきらぼうであったが 桜はその奥に見える優しさに花のような笑みを返す。


すると槇寿郎は眉を寄せた後 呆気無く毒気を抜かれてしまった。




槇「早く行くぞ。また徹夜し続けて倒れているかも知れん。」


「あ、はい!確かにそうですね…!」






成田という三十代後半の男はまだその世界の中では若い方であったが科学技術に精通しており、また異常な程の情熱を持った男であった。

それ故に睡眠や食事を忘れて倒れることもしばしばあった。



開発を手伝うスタッフにそんな彼が居る筈の部屋へ案内されるもノックに応答がない。




「成田さん?入りますよー?失礼しま…、わっ」




槇寿郎の予想通り、成田は陽のランプを大事そうに抱えたまま休憩室として使っている部屋の床に大の字になって倒れていた。





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