第57章 ※聞き分けとお返し
「杏寿郎くんが……たくさん褒めてくれるから。」
その言葉と幸せそうな表情を浮かべる桜に杏寿郎は少し目を大きくさせた後 すぐに微笑んで口付けた。
そしてそのまま一気に最後まで腰を進めた。
「……ッッ!!!……ん、ん"…ぅ、」
杏「…………すまない、あまりにも愛らしくて抑えが効かなくなってしまった。」
謝るように桜の頭を撫でながらも杏寿郎は早速腰を揺らし始める。
続け様に与えられる快感に桜から漏れる甘い声は大きくなっていった。
杏「もっと聞かせてくれないか。君のピアノも箏も良い音だが一番良いのはやはり声だな。甘く愛らしく頭が蕩けそうになる。」
杏寿郎は頼んでおきながら強要するように腰を奥まで挿れて桜の弱い所を執拗に擦り始めた。
「そ、れ……っ、やぁ…ッ」
杏「嫌なら止めるが君はそれで良いのか。きちんと本当の事を言えばもっと気持ちよくさせてやれるし、もっと褒めてやるぞ。」
その声色は優しいが浮かべた笑みは面白がる様なものであった。