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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第56章 戦いを終えて





「すごい…携帯化は難しいと思ってたのに…。」




桜が産屋敷家の有力者との繋がりに舌を巻いていると杏寿郎は手紙を桜に差し出しながら説明を求める様に首を傾げた。


桜はその視線にハッとすると急いで礼を言ってから手紙を受け取った。




「前に説明した太陽の光を再現する技術についてでした。お館様はそれを "陽のランプ" と呼んで技術者さんに作ってもらってるんです。槇寿郎さんにお館様のところへ連れて行ってもらった時に出会って色々と話し合いをした技術者さんが成田さんです。」


杏「よもや…それはすごいな。そのランプがあれば闇夜が鬼の独壇場でなくなる。」

「い、いえ!恐らくですがランプは小さく、蓄電器はまだまだ大きいです…。隠の方々が護身用で持つのには適しているかもしれませんが、戦っている隊士さんが持つには邪魔かと…。」



杏「そうか。それでもすごい事だ!」




杏寿郎はそう言いながら桜の頭を優しく撫でると再び箏を持ち上げて廊下を進み始めた。

桜は手紙をしまうとそれに続く。




杏「俺が成田さんの元へ連れて行こう。鬼殺隊を照らしてくれる光を見てみたい。」


「…ありがとうございます。」




桜は只でさえ箏を槇寿郎の前で演奏する事で緊張していたにも関わらず気掛かりが増えてしまったので、気を紛らわすように手を握ったり開いたりして運動させた。




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